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会社の「成果主義」導入に思うこと

三菱UFJ銀行が、春闘による行員一律ベースアップをやめ、各行員ごとの成果主義を導入することを労使間で協議していくことがニュースになっていました。
www3.nhk.or.jp
これ以外にも、経団連の会長が「全社員一律の賃金要求という形はだんだん適さなくなっている」という話をする内容も。経団連が日本型雇用の限界を表明したわけです。
www3.nhk.or.jp

富める者が富み、貧しきものは貧しい世の中へ

トマ・ピケティが著作した『21世紀の資本』という本があります。
経済格差がテーマとなっており、資本の投資収益率が賃金の伸び率よりも大きい傾向があることから、
資本を持つものがより金持ちになり、資本を持たないものはより貧しくなっていくということが解明され、世界的にベストセラーになりました。

日本は戦後、財閥解体や農地改革によって金持ちが没落し、高度経済成長を経て『一億総中流』と呼ばれる、誰もが豊かさを享受できる時代がありました。
その後、バブル景気を経て「失われた30年」と言われた時代の間に、それまで『一億総中流』であったはずの国民生活の中に、段々と格差が生まれてきたわけです。
成果主義は、その格差社会を更に助長することになると感じています。出来るものと出来ないものの差が開いていき、ますます格差が固定されていく世の中。

決して懐古主義に走りたいわけではありません。成果主義導入や日本型雇用の否定は、日本の現状の体力を鑑みての止むを得ない選択でしょう。
それでも、この後訪れるであろう未来を予想すると、決して明るいようには見えないのです。

立ち止まるのは苦しく、歩き出しても苦しい。見えない光を探して彷徨うかの如く。