お金と数字と温泉を考えるブログ

お金と数字と温泉を考えています。

MENU

【15万円が藻屑に?】投資先の会社が破産申立された話

ソーシャルレンディングの闇を見た


f:id:umejiro330:20200125133126p:plain
私は、投資信託や債券、株式以外にもソーシャルレンディングという投資方法で利益を得ていました。
その中でも、クラウドリースという業者に対して投資をしていたのですが、その業者がこの度破産申立となりました…
ただ、破産申立となるということは、投資した一部の資金が戻ってくるかもしれない(投資額15万円)、ということなので期待しています。

ソーシャルレンディングとは

ソーシャルレンディングとは、お金を借りたい人(企業)と、お金を貸したい人(投資家)をマッチングさせるサービスです。

f:id:umejiro330:20200125132910p:plain
ソーシャルレンディング(SL)のイメージ
流れを説明すると、
①投資をしたい投資家が、SL会社に資金を投資する
②①で集めた資金を、企業に融資する
③企業は、融資された資金を利子を付けて返済する
④SL会社は、利子の一部を分配金として返済する
です。SL会社は、投資先(ファンド)によって様々な種類があり、私はその中でも『クラウドリース』という会社に投資をしていたわけです。

投資してから、破産申し立てされるまでのあらすじ

2018年10月 投資開始

当時私は社会人2年目でして、ようやくお金も溜まってきたので運用でもしてみようか、と思っておりました。
以前の記事でも書いたのですが、投資信託を買い始めたのが2018年10月であり、その時期と同じころです。
ただ、元手も少なく、株や不動産に一気に投資するのは気が引ける…と思っており、投資先に悩んでおりました。
その時に見つけたのが、ソーシャルレンディングです。ソーシャルレンディングであれば、少ない投資額(多くは1万円から)で着実に分配金を受け取れると考え、投資対象としました。
その中でも、
・高利回り(最大12%!)
・分配金遅延ゼロ
・毎月分配

と噂になっていたクラウドリースを選び、20万円をファンドに投資しました。今思えば詐欺師が使うセリフに見えますね…
www.crowdlease.jp

2018年12月 初めての分配

f:id:umejiro330:20200125134734p:plain
2018年10月に投資を開始して11月に貸付が始まったので、初めての分配金は12月、分配金は2,239円でした。少額でしたが、何もせずに簡単に分配金が手に入った訳ですから、ウハウハ気分です。同月に私はさらに5万円を追加し、25万円で投資を継続しました。

2019年1月  分配金が延遅延し始める

ところがです、2019年1月に入り急に投資先の分配が遅延し始めます。私が投資していた先も一部遅延が発生しました。
ただ、なんだかんだ言いながらも分配金が振り込まれていたファンドもあったので、楽観的に話を見ていました。

2019年4月  全ファンドが遅延

ただ、一向に状況は改善することなく、2019年4月に、クラウドリースで取り扱っているファンドが全て遅延する という事態が発生しました。当然私の投資先もすべて遅延です。
最終的に投資した10万円が返ってきたものの、15万円が未だ未返済です。
この遅延以外にも、クラウドリースは色々問題を起こしており、
・2019年1月 突如誤った分配金が振り込まれる
⇒いきなり5万円ほど分配金が入ってきて驚きました。
・2019年4月 代表取締役が弁護士に業務を委任、自らは退散
⇒代表が再建を放棄して逃げてしまったわけです(笑)
・2019年夏  maneoグループのソーシャルレンディング募集さえも停止
思い出すだけで色々ありました。

ファンドが遅延した理由は?

最初の遅延である2019年1月からわずか3か月の間にすべてのファンドが遅延してしまったわけですが、
よく言われているものとして
・親会社のmaneoの貸付基準強化のため
クラウドリースがリファイナンスが多いため
という理由があります。

親会社のmaneoの貸付基準が強化

kantou.mof.go.jp
maneo社は、2018年7月に下記の業務改善命令を受けております。

(1) 今般の法令違反及び投資者保護上問題のある業務運営について、責任の所在を明確にするとともに、発生原因を究明し、改善対応策を策定実行すること。
(2) 金融商品取引業者として必要な営業者の選定・管理に関する業務運営態勢等を再構築すること。
(3) 本件行政処分の内容及び改善対応策について、全ての顧客を対象に、適切な説明を実施し、説明結果を報告すること。
(4) 顧客からの問い合わせ等に対して、誠実かつ適切に対応するとともに、投資者間の公平性に配慮しつつ、投資者保護に万全の措置を講ずること。
(5) 上記(1)から(4)までの対応について、平成30年8月13日までに、進捗状況及び対応結果について報告すること。

これを受けて、審査基準が強化された結果、グループ会社であるクラウドリースにも影響があったわけです。

ファイナンスがメインのクラウドリース

ではなぜ全ファンドが遅延してしまったかですが、それはクラウドリースの投資がリファイナンスを目的として貸付されていたためです。要するに自転車操業ですね。なので、
(ク)貸付基準強めるわ、来月から貸付できなくなるわ
(企)いや、貸してもらえないと今月の返済できないわ
遅延
というわけです。

2020年1月 遂に破産申立てがされる

このように全ファンドが遅延し、返済もされていないクラウドリースでしたが、2020年1月に、遂にmaneo社側が動きました。
債権者の破産申立てです。通常破産申立は債務者が行うものですが、代表取締役が脱走するような組織に進展があるわけもなく、埒が明かなくなったmaneo側が動いたわけです。
これにより、債権回収が進む目途が見えました。多少なりとも投資金が返ってくるかもしれません。

教訓

結局今でも15万円ほどの投資額が返ってきておりません。いい勉強代だったと思います。
ソーシャルレンディング投資で私が学んだことは下記の3つです。

得体の知れないものに投資をしない

ソーシャルレンディングは、債務者保護の観点から投資先の情報が明確でない場合が多く、いわばブラックボックスに手を出しているようなものという認識です。ソーシャルレンディングでなくても良い投資先は沢山あります。比較検討を心がけましょう。

利回りに目を晦まさない

株式の複利効果を用いれば、年率7%で10年で倍になります。焦って高利回りに飛びつかないようにしましょう。

仮に投資をするとしても、業者を分散させる

maneoグループ内で投資をすると、貸付基準変更により割を食らう可能性があります。投資するにしても業者を分散させましょう。